九州のムラたび応援団の活動
日本にグリーン・ツーリズムという言葉が登場してから、早16年となります。
その種は九州の地から根をおろしました。
数多くの農家民宿や漁師民宿、農産物直売所や農家レストラン、そして農村全体で取り組む農村民泊など
九州各地で確実に芽吹きの時をむかえています。
一面に水の張った田んぼ、草原で草をはむ牛たち、きらめく水面に遊ぶ子供たちの笑顔、
黄金色に色づく万粒の稲穂、豊かな実りを感謝し祝う氏神様への祭、荒海になびく大漁旗・・・。
この暮らしの景色が、命をつなぎ、そして私たちの心も育んでくれるのです。
『 ムラの生命(いのち)をマチの暮らしに、マチの活力(ちから)をムラの生業(なりわい)に 』
命を繋げる産業である農林漁業に従事する人々と、心の交流を重ねることは、都会に暮らす人たちにとって
自然の中で「生かされていること」を再認識することにもなるでしょう。
グリーン・ツーリズムはマチに暮らす人、地域で暮らす人ともに、自然への感謝の心、家族への思いやりの心を
気づかせてくれるなど、人間再生の国民運動でもあります。
もはや農山漁村の活性化は、地域に暮らすひとたちだけで取り組む話ではありません。
啓蒙・啓発から実践へ。
安心・安全な食、本物体験、滞在型観光、スローライフ、二地域居住など、時代も応援してくれています。
今こそ、心あるマチの方々、志ある行政の方々とも手をとりあって、地域に暮らす人々の生きがいをつくり、
さらに新たな産業・生業を地域で創っていきましょう。
九州のムラたび応援団は、グリーン・ツーリズムでつながるネットワークです。
九州で実践されてこられた皆さんの思いを、皆さんの集落に、
これから新たな一歩を踏み出そうとされる他の地域の方々へ、そしてこの活動を応援していただく都市部の皆さんへつなげていくための組織なのです。
一人ひとりの個性ある取り組みから、一つひとつのその地域ならではの取り組みへ。
地域の数だけグリーン・ツーリズムの可能性はあります。
その可能性が結集することで、最初は小さな光でも、やがては九州全体が輝き、
全国の農山漁村に暮らす人々にも力を与えることになるでしょう。
各種関連法の規制緩和、バカンス法の早期実現、都市住民の方々への情報発信など、
グリーン・ツーリズムを広げていくためには、まだまだ超えなくてはならない壁が数多くあります。
また、観光業の方々はじめ、商工業に従事される方々との連携など、地域の六次産業化を目指す方にとっては
力強い味方にもなってくれるでしょう。
今日、全国でも始めて、九州という広域でのグリーン・ツーリズムのネットワークが、
わたしたち民間主導で、行政機関の方々とも一致団結し、立ち上がりました。
わたしたち一人ひとりの地産地消や食育の取り組み、また子供達への「生きた」教育を提供する場づくりを、地域で広げてまいります。
この会場に集った皆さんの交流によって生まれた、熱意、思いを、是非皆さんの地域に持ち帰っていただき、皆さん一人ひとりが呼びかけ人です。
是非ご一緒に九州でグリーン・ツーリズムを広げていきましょう。
平成 20年 12月 13日
九州のムラたび応援団~九州グリーン・ツーリズム研究会~
呼びかけ人 外海ツーリズム協議会 平 則子


